こんにちは、アッティです。
「アッティの熱湯とやま人」は、富山のために熱い気持ちを持って頑張る人の本音に迫る番組!
今回のゲストは、フォトグラファーのイナガキ ヤストさんです。※2022年8月現在
立山などの富山県内の美しい風景や家族の写真を、「富山が本気を出した風景」というキャッチコピーとともにSNSに投稿して大人気。
富山の風景写真で日本中の方々を感動させているイナガキヤストさんに熱く迫っていきます!
この記事は、FMとやま 金曜17:15~17:25放送のラジオ「アッティの熱湯とやま人」の編集前データを、ほぼノーカットでまとめたものです。
放送では流れなかった裏話も含め、お楽しみください。
「富山の本気」が生まれたきっかけ
自己紹介と活動内容
イナガキヤストさんは身長190cm。中学時代は陸上、高校時代はバスケをしていました。現在はフォトグラファーとして活動し、SNSに写真を投稿しています。
写真撮影の依頼は、お互いの意向が合えば仕事を受けるスタイルです。
アッティ
イナガキさん、よろしくお願いします。
イナガキヤストさん
よろしくお願いします。
アッティ
まずはイナガキさんの名前ですが、どうお呼びすればよろしいですかね? 全てカタカナで記載されていますけれども。
イナガキヤストさん
はい、僕はイナガキで大丈夫です。
アッティ
イナガキさんでよろしいですか? ヤストさんじゃなくても大丈夫?
イナガキヤストさん
ヤストでも。
アッティ
それじゃ、イナガキさんでいきたいと思います(笑)
イナガキさん、背が高いですよね?
イナガキヤストさん
そうですね。
アッティ
何センチぐらいなんですか?
イナガキヤストさん
僕190cmあります。
アッティ
大きい!
イナガキヤストさん
はい、大体「大きいですね!」から始まります。
アッティ
「大きいですね」の次は、「どういうスポーツやってましたか?」って聞かれるんじゃないかなと思うんですけど、背が高い人って大体言われるんじゃないかな? どうですか?
イナガキヤストさん
僕は中学が陸上で、高校がバスケでした。
アッティ
陸上からバスケ。高校からスタートしたんですね。
イナガキヤストさん
そうなんですよ。
アッティ
そのときすでに190cmぐらいあったんですか?
イナガキヤストさん
僕はもう昔から大きいですね。
アッティ
なるほど。それでは全4回にわたって、イナガキさんのフォトグラファーとしての活動、そして富山に対する想いなどを含めて、しっかりとお聞きしていきたいと思います。
まずイナガキヤストさん自身の自己紹介と、活動内容についてお話をいただけますでしょうか?
イナガキヤストさん
はい。僕はふだん写真を撮ってSNSにアップして見ていただいているというのが、主にやっていることです。
そこから「写真を撮ってほしい」とか、「テレビ出演」とかの依頼をいただいて、そういうのも並行してやらせていただいているような形です。
アッティ
いろんなところで写真の展示会があるので、もちろん私も何度か見させていただいたことあります。
「写真撮ってください」という依頼をもらって、写真を撮ったりしているのですか?
イナガキヤストさん
そうですね。特別に営業などはしてないんですけど、ご依頼いただいて、お互い思いが一致したときにやらせていただいてます。
写真を撮り始めたきっかけ
イナガキヤストさんは、子どもが生まれたことがきっかけで写真を撮り始めました。
意識して富山の風景を撮り始めるようになったのは、コロナ禍になってからです。
コロナ禍最初のゴールデンウィーク中に、富山の風景写真をSNSで発信したことで「富山の本気の人」として注目を集めました。
アッティ
もともと写真を撮りだしたのは、いつ頃からなんですか?
イナガキヤストさん
子どもが生まれたときに、成長をきれいに残したいと思って。
アッティ
じゃあ、本当に最近ですね。
イナガキヤストさん
そうですね。今、子どもが9歳で、そのぐらいですね。
アッティ
なるほど。子どもを撮るところからスタートして、「写真の楽しさ」みたいなものを感じられて、いろんな富山を撮り始めたみたいな流れなんですかね?
イナガキヤストさん
そうですね。ずっと本当に家族を撮っていて、写真自体が好きなので。
富山の風景っていうのもその中で撮っていたんですけど、意識して撮ったりアップしたりし始めたのが、大体コロナになったときですね。
アッティ
本当に最近ですね。
イナガキヤストさん
そうですね。その前からSNSでアップはしていたんですけど、コロナで最初のゴールデンウィーク、2020年ですかね。
富山の人が帰ってこれない、帰省できないとか、旅行できないとか、外出できないっていう残念なゴールデンウィークがあったと思うんですけど。
アッティ
ありましたね、2度ほどありましたよね?
イナガキヤストさん
はい。そのときに「今まで撮った富山の風景写真をアップして楽しんでもらおうかな」と思ってアップしたら、それがなんかすごいバズって。
ゴールデンウィークが明けたら、僕は「富山の本気の人」って。
アッティ
一気に変わったわけですね。
イナガキヤストさん
そうなんです。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
家族写真のパパが、一気に「富山の本気の人」に変わった。
富山の風景写真の反響
富山の風景写真がバズり、富山出身の人からシェアされるようになりました。
その中には、NBAの渡邊雄太さんや、鬼滅の刃の声優さんなど、有名人からのコメントもあり、いっそう注目を集めました。
このバズりをきっかけに、富山の観光推進機構やテレビ番組から仕事の依頼があり、現在は写真提供やメディア出演など、様々な活動に取り組んでいます。
アッティ
「富山の本気の人」と言われるようになって、そのときのバズり方というのは、やはり対象は富山出身の方が多かったんですか?
イナガキヤストさん
おそらくそこからシェアされていって、全国の方、世界の方とか、そういったところまで広がったんだと思います。
アッティ
そうすると、全然富山と関係ない方であったりとか、富山を知らない方のところにもどんどん広がっていったということなんですね。
イナガキヤストさん
そうですね。
アッティ
確かにあの写真を見ますと、それが富山であろうがなかろうが、まずは感動しますよね。
そこから「じゃあ、ここどこなんだ?」みたいな話になったとき、「これは富山だ」って分かってくると、何よりも本当に富山のね、宣伝マンというか広告マンになってる感じになりますよね。
イナガキヤストさん
いや、びっくりしたことはいろいろあるんですけど、やっぱりバズると「えっ!?」ていう人に見てもらえたりするんです。
その中でも一番びっくりしたのが、NBAの渡邊雄太さん。
アッティ
えー!そうですか。
イナガキヤストさん
コメント付きで、八村さんに向かって「富山すごいな」みたいな。
アッティ
へえー!
イナガキヤストさん
コメントされて、そこでワッと盛り上がってたりとか。
アッティ
それはすごいですね!
イナガキヤストさん
あと、ラジオだったと思うんですけど、鬼滅の刃がすごい流行ってたとき、声優の方が富山県出身で、「その写真を見た」ってお話してくれたこととか。なんかいろいろありました。
アッティ
いろんな世界で広がっていったんですね。
イナガキヤストさん
そうですね。
アッティ
面白いですね。きっかけは本当にお子さんのところからスタートしながらも、ちょうどコロナ禍にバズりながら一気に広がったということですけれども。
そうすると、コロナ後の動きとしてはどういう流れになってくるんですか?
イナガキヤストさん
ゴールデンウィーク中に写真を見られたことをきっかけに、例えば「富山観光推進機構」っていうところから、「富山をPRするために使う素材をストックしてあるサイトがあるんですけど、そこに写真を提供しませんか?」とか。
初めてお仕事っぽいようなお話をいただきました。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
あとはテレビ番組もそうです。見てくださった方が、いろんなお仕事とか提案とか、きっかけをくださって。
僕はもともと「何かやりたいな」と思っていたことは特になかったんですけど、いろいろお話をして一緒にやらせていただくうちに、形になってきたという感じですね。
写真撮影の工夫と富山の風景
写真撮影の心構え
イナガキヤストさんは、自分が感じた感動が伝わるように構図や色を工夫して撮影しています。
アッティ
富山県を中心に撮影をされていると思いますけれども、写真撮影のときの心構えみたいなものって何かありますでしょうか?
イナガキヤストさん
僕が写真を撮るときに気をつけているのは、僕がそのときに感じた感動とか、何がキレイだったっていうところが、その写真を見てくれた人に伝わるように、構図とか色とかを工夫して撮るようにしていることです。
その場で写真撮ってるのは、僕しかいないので。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
例えば「立山が大きいな」と思ったら、立山が大きく写るように望遠レンズを使って、奥のものが大きく映るように工夫したりだとか。
「空が青くて綺麗だな」と思ったら、広角レンズで広く空を映してみたりとかですかね。
天候への対応
写真は天候の左右されるので大変ですが、ベストショットを撮れたときの感動はすごいです。
アッティ
どうしても自然を対象にされるものが多いかと思いますけど、そうすると天候に左右されるところもありますよね?
イナガキヤストさん
そうですね。
アッティ
そういう意味では「この日じゃないとダメ、今じゃないとダメ」っていうこともあったりするんじゃないかなと思いますけれども、そのあたりはどうなんですかね?
イナガキヤストさん
おっしゃる通りで、太陽が毎日上がってくる場所も違いますし、あと満月は月に基本1回しかないです。
その日晴れたらどこから上がってきて、それを「どこから撮ったらどういう写真になるか」っていうのを事前にイメージしておかないといけない。
実際にはイメージをしていても、晴れないと撮れないです。そのへんは大変なんですけど、撮れたときの感動はやっぱりすごいですね。
場所の選定と事前準備
場所選定は、出かけたときに「すごいな」って思ったところから始まります。
その後下見に行ったり、太陽や月の時間帯や季節などを考えたりして、ベストタイミングに来れるようにカレンダーに予定を入れています。
アッティ
例えば「ここの写真を撮る」っていうふうに自分の中で決めたとすると、先ほど言われたようにその日の天候もありますし、準備があると思うんですが、何回もその場所に行くものなんですか?
イナガキヤストさん
心配な場合は行きますね。実際行ってみて、どういうふうに映るかっていうのを確認したり。普段からよく撮影してる場所だったら、どういうふうに映るかっていうのはわかるんですが。
あとは時間帯。太陽とか、月の場合は時間帯を調べておいたりとかぐらいですかね。
アッティ
そもそも撮影場所ってどうやって決めていらっしゃいますか? 場所に限らず「どういう写真を撮るのか」っていう前提ですよね?
イナガキヤストさん
最初はやっぱり何も考えずに遊びに行ったりとか、立ち寄ったりした場所で「すごいな」ってまず思って。
場所があった上で、そこの時間帯とか、季節を変えたらどうなるんだろうっていうイメージをして。
それで良さそうだなと思ったら、そのときに来れるようにカレンダーに予定入れておくことが多いです。
富山の風景を撮り続ける理由
イナガキヤストさんが富山の風景を撮り続けるのは、地元の人の方がチャンスが多く良い写真を撮れると思っているからです。
アッティ
今は「本気の富山」ということで富山の風景が多かったりするんですけれども、ご家族の写真も結構撮られているじゃないですか?
イナガキヤストさん
はい。
アッティ
だから「自分の家族」というよりは、「家族の今の風景」というかね、そういった写真かというふうに思いますけど。
今は両方撮られている感じなんですか?
イナガキヤストさん
そうですね。ただ家族が映った写真は僕の家族なので、シェアとかいろいろとされるようになってからは、やっぱりちょっと出しづらいなっていうところもあって。
写真は撮ってるんですけど、公開しているのは富山の写真が中心ですね。
アッティ
なるほどなるほど。
イナガキヤストさん
もともとコロナ前はいろんなところに出かけていて。例えば、富士山だったり、長野の白馬の風景だったり、そういったところも好きで撮っていたんです。
けど、しっかりその風景を撮るってなると、いろんな時間帯、いろんな条件でその場所にいなくちゃいけないので「僕が撮れるのは、やっぱり富山だな」と思って。
それ以外の風景は、そこの地元の方々が撮ったほうが絶対にチャンスもあって、いいものが撮れると思うので。
アッティ
なるほど。
富山のお気に入り撮影スポット
イナガキヤストさんが富山の中で特に好きな撮影スポットは、雨晴海岸と朝日町の四重奏です。
アッティ
富山の中で、風景が本当に良くて「ここの写真を撮るのが一番好きだ」っていうのはどちらですかね?
イナガキヤストさん
難しいですけど、やっぱりよく行くのは雨晴海岸です。
アッティ
高岡の?
イナガキヤストさん
高岡のですね。あそこからの風景っていうのは、県外の方もびっくりされますし。
アッティ
そうですね。
イナガキヤストさん
はい、やっぱりそこですかね。
あと春限定になりますけど、朝日町の四重奏もすごい好きです。なかなか絞るのは難しいです。
アッティ
そういうものですよね。そうすると富山県中行かれて、いろんなところの写真を撮ってらっしゃるわけですかね?
イナガキヤストさん
そうですね、意識して行くようになりましたね。
富山の魅力の再発見
イナガキヤストさんはフォトグラファーとして活動する中で、改めて富山県の風景の素晴らしさに気づきました。
特に、日常的に見ることができる立山連峰の姿など、写真を撮る前には意識していなかった風景の見え方に注目しています。
アッティ
こういう活動をし始められて、ここの風景ってのは今まで気づいてなかったけれども、フォトグラファーとして動いてみたときに改めていいな、と思ったところってどこかありますかね?
イナガキヤストさん
フォトグラファーになってからというよりは、写真を撮るようになってから「富山ってすごいな」と思うようになりました。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
県外とかでもいろいろ撮っていくうちに。
普段住んでる場所から、こんな壁みたいな立山連峰が見えるってなかなかないじゃないですか?
アッティ
そうですね。
イナガキヤストさん
あとはよくいわれますけど、海から3000m級の立山が見える風景とか。
そういったものが、写真を撮る前までは全然意識してなかったことなんですけど、撮るようになって気づきましたね。
アッティ
私も昔ある方のイメージビデオみたいなのを撮ることがあったんですけれども。
「立山をバックにしながら撮りましょう」ということで、富山県中まわったんですけれど、今おっしゃられるように「あっ、ここはこんなものがあるんだ、こういう見え方ができるんだ」とかいうことに面白さがあると思いますよね。
イナガキヤストさん
そうですよね。
プロフォトグラファーとしての活動とSNS発信
退職して写真1本に
イナガキヤストさんは、以前は会社員として働きながら写真の活動をしていましたが、2022年3月に会社を退職。2022年4月からは専業のフォトグラファーとして活動しています。
アッティ
経歴の中でもお話があったと思いますけれども、フォトグラファーってプロアマの違いがよくわからなかったりするんですが、イナガキさん自身はプロになるんですかね?
イナガキヤストさん
そうですね、僕、元々会社員をしながら写真の活動をしていたんですけど、実はこの3月 (2022年) に会社を退職しまして。
アッティ
そうですか。
イナガキヤストさん
そうなんです、4月からは写真1本でやっているんです。
会社の仕事がなくなったというぐらいで、特別には変わってないんですけど。
専業と複業の違い
イナガキヤストさんは専業のフォトグラファーとして活動するようになり、時間の制約が減ったことで、自分のやりたいことに集中できるようになりました。
アッティ
会社を退職されて、このフォトグラファー1本で行かれてるってことは、本当にもうプロだというふうに思いますけれども。
たぶんリスナーで聞かれてる方もですね、実際に写真を撮るのが大好きな方も多いかと思います。
実際に仕事をしながら、こういう活動をしていくことの難しさというか楽しさも含めて、何かあるものでしょうか?
イナガキヤストさん
会社員だと時間が限られているので、自分のやりたいことの時間を作るのが一番大変でしたかね。もともとは休みの日に好きなように撮りに行っていただけなんですけど。
写真の依頼とかが入って、こなすようになってくると、本来の「自分が好きなものを撮る」という活動ができなくなってきて、なかなか大変でした。
アッティ
そうですよね、仕事しながら「今日この天気だったらあそこ行きたいな、あそこの写真撮りたいな」みたいなそんなこともあったり?
イナガキヤストさん
もちろん、そうですね。
SNSならではの工夫
イナガキヤストさんはSNSの投稿をユーザーに見てもらえるように工夫しています。
写真をスマートフォンに最適化したり、タップすると拡大される仕掛けを作ったりするなど、驚くような仕掛けに写真を見た人は興味をひかれます。
アッティ
イナガキさんの活動の特徴としては、いろんなところで展示会もされてはいますけれども、やっぱりSNSが非常に多いかなという感じがしますよね。
SNSで発信をすることに対しての意識って、何かあられるものですか?
イナガキヤストさん
そうですね、気をつけてることはいくつかあります。
まずSNSでは、もう本当に数え切れないぐらいの写真が毎日アップされる中でいろんな方に見てもらうので、拡散されたらすごいバズるっていうのもあるんですけど、そもそもその写真を見てもらえないということが多くて。
アッティ
そうですね。
イナガキヤストさん
「そこで目に留めてもらうためにはどうしたらいいかな」っていうのを考えてやっています。
アッティ
見てもらうためのコツみたいなものって、何か意識されていますか?
イナガキヤストさん
今はスマートフォンがSNSを見るメインの端末だと思うので、スマホは画面が縦長なので。
アッティ
あー、そうですよね。
イナガキヤストさん
写真って、縦と横で表示のサイズが全然違うんですよ。
アッティ
横だと小さくなりますもんね。
イナガキヤストさん
そうなんですよ、そういうのも気づいている方って最初はそんなにいなくて。
アッティ
私は、今言われて初めてわかりましたね (笑)
イナガキヤストさん
まずスマホに最適化したりだとか。あと今はもうなくなっちゃったんですけど、Twitterだともともと縦長の写真をアップしても横長の表示だったんですね。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
タップすると縦にグワーッと大きくなるような表示がされてて。
アッティ
なるほど。
イナガキヤストさん
それを工夫して「タップしてね」っていう言葉をつけて。
アッティ
あえて。
イナガキヤストさん
はい。タップすると、びっくり要素が隠れてるっていうのが。例えば、雪山が出てきたり、花畑とかが出てきたり。
アッティ
見えなかったところが出てくるってことですね。
イナガキヤストさん
そうですね。
アッティ
面白いですね、それは。
イナガキヤストさん
そういうのも工夫してやってましたね。
SNSでバズるための工夫
イナガキヤストさんのSNSでの投稿は定期的にバズっています。
写真のキャプションには、「これが自分の故郷の富山なんだよ」といった共感を呼ぶ要素を取り入れることが重要だと考えています。
アッティ
実際SNSであげるとしたときには、写真だけあげるわけじゃなくて、文章も当然大事になってくると思いますけど。
例えば「本気の富山」とかね、いろんなキーワードがあると思います。
そういった文章について、何か気を付けてらっしゃることってあるんですか?
イナガキヤストさん
「富山の本気」っていうのも、もともと「富山の本気シリーズでやろう」っていうふうに考えていたわけでもなくて。
さっきの話と繋がるんですけど「どうやったらその写真を見てもらって、シェアしたいとか、そういった気持ちになってもらえるかな」っていう。
あとは「僕が思ってるような気持ちと共感してもらえるかな」って考えたときに、キャプションをいろいろと実験してやってきましたね。
その中で「富山の本気」っていうワードが残ったりだとか、さっきの「タップしてね」が出てきたりだとか。そういう工夫をしながらやっています。
アッティ
「コロナ禍において初めてバズった」というお話がありましたけれども、その後も何度かバズられてるようなことってあるんですか?
イナガキヤストさん
そうですね、そのあとは本当に定期的にバズってます。
自分でバズってるっていうのもおかしいですけど、たくさんシェアしていただく写真が出てきましたね。
アッティ
なるほど、それは例えば「写真にこういう文章をつけるとバズっていくんだ」みたいな傾向ってあるんですか?
イナガキヤストさん
そうですね、やっぱりシェアする人は文章が何もないものをシェアしないので「これ見て」「これが自分の故郷の富山なんだよ」とか。
アッティ
うん。
イナガキヤストさん
「すごいキレイな風景見つけた、みんな見て」とか思ったときに、やっぱり言葉も一緒に入ってた方が共感されやすいと思います。
海外からの反応
イナガキヤストさんの写真は世界中から反応があります。海外からのコメントには、言葉を翻訳しながら返信しています。
アッティ
これはやっぱり、世界の方からの反応もかなりあるものですか?
イナガキヤストさん
そうですね、世界で広まるとまたすごいですね。見たことのない言葉が出てきて。
アッティ
そうですよね、反応がしづらくなりますけどもね。
イナガキヤストさん
そうですね、僕はコメントいただいたものは全部返すようにしてて。
アッティ
そうですか。
イナガキヤストさん
はい。翻訳しながらやってるんですけど、いろんな国の言葉があるんだな、と改めて思っています。逆から読むとか。
アッティ
そういうのもあるんですか!? へー、そう考えますと学びは多いですね。
イナガキヤストさん
そうですね。
富山のこと&オススメ店&リクエスト曲
バズった経験で感じたこと
イナガキヤストさんがコロナ禍に投稿した写真には、合計で100万以上の「いいね」がつきました。
この経験からイナガキヤストさんは、写真で人々を感動させることができ、誰かの役に立つということを実感します。
アッティ
バズるという話について具体的にお聞きしたいんですが、ちょうどコロナ禍において最初のゴールデンウィークですよね? そのとき一発目のバズりがあったというお話だと思いますが、そのときの投稿には、どのぐらい「いいね」がついたものなんですか?
イナガキヤストさん
ゴールデンウィーク中、その付近で4枚写真をアップしたんですけど、その4枚で100万いいねを超えました。
アッティ
100万いいね!すごい、すごいですね。
イナガキヤストさん
びっくりしました!
アッティ
ちょうどあのときは、皆さんステイホームで家にいらっしゃる方も多かったときでもありますし、たぶんSNSを見られる機会が多かったとき。
ましてや気持ちがね、少し落ち込んでるような方が多かったときだと思うので、なおさらそういう反応があったのかもしれませんね。
イナガキヤストさん
そうですね、そこで見ていただいて初めて「写真で人を感動させて、人の役に立てるんだ」っていうのを感じて。
だから「人のために写真を撮るのもいいかもな」っていう話ですね。
ふるさと富山について
若いときは「富山って何もないな」と思っていたイナガキヤストさんですが、写真を撮るようになって、「富山の風景もご飯もいいな」と実感するようになりました。
アッティ
SNSの中において世界から反応があるという状況で、ましてやずっと富山県中をまわってらっしゃると思いますけれども。
原点であるご自身のふるさと富山について、もう少しお話をしていただけますか?
イナガキヤストさん
よくいわれることですが、僕も若いとき「富山って本当何にもないな」と思って過ごしてきたんです。
でも子どもができて写真を撮るようになって、いろんなところに遊びに行くようになって、そこで「やっぱり富山の風景いいな」とか「ご飯が美味しいな」とか、いろいろ歳をとるにつれて感じるようになってきました。
本当に気づかなかっただけで、人もそうですし、いいところがたくさんあるんだなって思って。
なのでその良さをもっと、どんどん伝えたいなっていう気持ちがすごいあります。
アッティ
そうですね、まさに写真でそれを伝えるってことは、本当に一番しやすい方法のひとつだと思います。
イナガキヤストさん
そうですね。
富山でお気に入りの飲食店
ますや食堂
住所:富山県高岡市清水町1丁目5-1
アッティ
ご飯も美味しいというお話がありましたけれども、イナガキヤストさんにとって富山県内で大好きな飲食店ってのは、どこかあるものですか?
イナガキヤストさん
いろいろあるんですけど、僕の一番のお気に入りは、高岡市の清水町にある「ますや食堂」。
アッティ
ますや食堂さん、はいはい。
イナガキヤストさん
もともと、かつ丼がすごい有名で。
アッティ
ほうほう。
イナガキヤストさん
かつ丼で知って、職場が近いのもあって、20歳ぐらいのときからなぜか行くようになって、いろんなもの食べるようになりました。
唐揚げ定食だとか、オムライスだとか、いろいろあるんですけど、大体美味しいんです。ボリュームもあって。
アッティ
ほー、なるほど。食堂ですね、まさにね。
イナガキヤストさん
そうですね、そこで食べるのがすごい落ち着くっていうのがあって。
アッティ
特にその中で、お気に入りの料理って何かあるんですか?
イナガキヤストさん
僕は「から揚げ定食」。
アッティ
いいですね。ぜひともちょっとお伺いしたいな、というふうに思いますね。
イナガキヤストさん
ぜひぜひ。
リクエスト曲
アッティ
飲食店ということでしたけれども、食から今度は曲の方にということで、イナガキさんが特にお好きでいらっしゃるリクエストしたい曲があればお聞きしたいと思います。
イナガキヤストさん
そうですね、Official髭男dismさんの「ミックスナッツ」をお願いしたいなと思います。
アッティ
この曲を選ばれる理由って何かありますか?
イナガキヤストさん
これは今アニメで、結構話題になってる「SPY×FAMILY」っていう。
アッティ
はいはいはいはい。
イナガキヤストさん
その主題歌なんです、オープニングの。それですごいなと思って。
アッティ
それはご家族でいつも見ていらっしゃいますか?
イナガキヤストさん
そうですね、最近はSNS以外に子どもからの情報っていうのもすごい多くて。
息子が「SPY×FAMILY 見た方がいいよ」って、言ってくれました。
アッティ
なるほど、反応が来るわけですね。
イナガキヤストさん
そうです。見終わってみたらすごい面白くて、その曲がいい曲だなと。
アッティ
わかりました、ありがとうございます。
これからの夢や目標について
イナガキヤストさんのこれからの夢と目標は、地元富山の様々な場所を撮影することです。
地元出身者ならではの富山の写真を撮り続け、それを世界中の人々に伝えて元気を与えたいと考えています。
アッティ
それでは最後になりますけれども、イナガキさんにとってのこれからの夢、そしてまた目標についてお聞かせいただけますでしょうか?
イナガキヤストさん
やっぱり変わらず、地元富山のいろんなところを撮りたいっていうのが目標です。
地元の僕でしか撮れない写真ってたくさんあると思うので、それをしっかりこれからも撮っていきたいなと。
アッティ
お話の中で出ていたコロナのときのゴールデンウィークにね、みんなが家にこもってるときに、イナガキさんの写真を見て勇気を持った人たちが、本当に世界中に山ほどいらっしゃるということもありました。
そうやって写真をもってして、世界の人たちや、日本の人たち、富山の人たちを元気にしてるってことは間違いないことだと思います。
まだまだイナガキさんの素晴らしい写真を見ながら、われわれも過ごしてまいりたいと思いますので、これからの活動を期待しております。
イナガキヤストさん
頑張ります。
アッティ
あらためてイナガキヤストさんの写真をもう一度見てみよう、と思った1ヶ月となりました。
今月のゲストは、フォトグラファーのイナガキヤストさんでした。イナガキさん、1ヶ月間ありがとうございました。
イナガキヤストさん
ありがとうございました。
アッティ
この番組のこれまでの放送は、ポッドキャストで聞くことができます。FMとやまのホームページにアクセスをしてみてください。
お風呂の中でのぼせてまいりましたので、そろそろあがらせていただきます。アッティでした。