こんにちは、アッティです。
「アッティの熱湯とやま人」は、富山のために熱い気持ちを持って頑張る人の本音に迫る番組!
今回のゲストは、2回目の登場となる 前田薬品工業株式会社の代表取締役社長の前田 大介 (まえだ だいすけ) さんです。
第1回目は、アッティの熱湯とやま人の初回ゲストとして登場。あれから、約2年が経ってさらにパワーアップした前田さんに熱く迫っていきます!
この記事は、FMとやま 金曜17:15~17:25放送のラジオ「アッティの熱湯とやま人」の編集前データを、ほぼノーカットでまとめたものです。
放送では流れなかった裏話も含め、お楽しみください。
2回目の登場となる前田大介さん
自己紹介と会社紹介
前田大介さんは前田薬品工業の3代目社長で、2024年の今年で45歳。前田薬品工業は、塗り薬や貼り薬などの外用剤に特化した富山の製薬会社です。
一方で、立山町の麓で村作りにも取り組んでおり、20年構想で村を拡張していく計画があります。
アッティ
今月のゲストは、なんとこの番組初となります2回目の出演!
瀕死の危機にあった会社を急成長させ、製薬会社の経営者として走りながら、製薬会社の新しい挑戦として、世界一美しい村作りを行い、それら全ての根幹は人作りと掲げる、前田薬品工業株式会社の代表取締役前田大介さんです。
前田さん、2回目になります。どうぞよろしくお願いします。
前田 大介さん
大丈夫ですか私で?
2年ぶりですね。いやー。
アッティ
2年ぶりですね、そうなんですよ。実はちょうど2022年の4月にこの番組をスタートしまして、記念すべき第1回目のゲストが前田さんだったんです。
前田 大介さん
光栄でございました。
アッティ
あのときですね、2年前ですので未だによく覚えておりますが、私がこういったパーソナリティをするのは初めてで、めっちゃくちゃ緊張して汗だくになっていて。
前田さんから「アッティ大丈夫?」みたいなことを言われたのが、すごく記憶に残っていてですね。
あのときの内容は全く覚えてないのですけど、緊張したのだけ覚えておりまして、私的にはリベンジなんですね、2回目ということで。
前田 大介さん
非常に覚えております。
アッティ
リベンジと言いながらも、やっぱりこれだけ大活躍されている前田さんだからこそ、この2年っていうのは非常にさまざまな変化や新しい挑戦もたくさんされてると思うんですね。
前回の話も踏まえながらでありますけれども、この2年の間、特に「こういうことに力を入れてやってきた」ということを、お話をいただくと大変ありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
前田 大介さん
はい、よろしくお願いいたします。
アッティ
それではですね、早速ではありますけれども、初めて聞かれる方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単に自己紹介。そして会社の紹介を少しいただけますでしょうか?
前田 大介さん
ご紹介にあずかりました、前田薬品工業の前田大介と申します。
前田家の3代目の代表取締役社長を仰せつかっております。今年45歳を迎えます。
アッティ
45歳!
前田 大介さん
はい。もう名実ともに中年のおっさんになりました。
事業としては塗り薬、貼り薬、いわゆる外用剤というものに特化した、富山の製薬会社の一角を担わさせていただいております。
一方ですね、最初にご紹介いただきました立山町の麓で、ビレッジ、村を作っております。
これは本当に20年構想で、ゆっくりゆっくり1年に1つ2つ施設を作りながら、コンテンツを作りながら村を拡張している、そういった事業もやっております。
生まれと幼少期について
幼少期は富山市浜黒崎の海辺で育ち、ファミコンやおやつを与えられず、自然の中で遊ぶ生活。
中学時代はバスケット部に入り、高校大学時代もバスケットボールに打ち込んでいました。
大学は京都に進学しましたが、卒業後すぐに富山に戻り、愛する富山から何かをしたいと考えていました。
アッティ
そんな前田さんが元々どんな人間だったのか、前回なかなかお聞きできなかったので、幼少期を踏まえて、学生の時もどんな感じだったか、そんなことをちょっとお聞かせいただけますか?
前田 大介さん
ありがとうございます。
幼少期にいきますと「今僕がやっている事業や生き方の原点は、ほぼ小学生までのところで固まってるかな」っていうのが、自分自身で評価しておりまして。
まずあの当時というのは、ファミリーコンピュータが出てきてとか、美味しいスナック菓子がカルビーから出てきてとか、だったのですけど。
僕は上市町で生まれ、富山市浜黒崎という海辺で育ったのですが、とにかくファミコンを与えてもらえない。
アッティ
そうなのですか。
前田 大介さん
だから、みんなのゲームの話についていけない。美味しいコンソメパンチの味が分からない。
アッティ
なかなか厳しいご両親ですね。
前田 大介さん
コーラと三ツ矢サイダーの味が分からない。
アッティ
会話に入れない。
前田 大介さん
非常につらい思いをしましたが、父も母も、そして、じいちゃんばあちゃんともに野菜畑をやっていて、牛糞鶏糞で堆肥で無農薬で健康的な野菜を作って、それを家庭で食べるということ。
それから遊ぶものは自然にあるもの、田んぼのあぜ道で何とか、広場で何とかっていう形で、とにかく何とかあるもので遊びなさいということだったんですよね。
田んぼのど真ん中で、あせもができたら海に浸かってそれで直しなさいと。
そのように、自然とともに生きていた小学生時代でした。
学生時代のこと
前田さんは中学でバスケットボールに打ち込み、附属中学でカルチャーショックを経験。高校もバスケに没頭し、大学は京都で歴史教師を目指しつつもバスケを続けました。
卒業後は富山の住みやすさを理由に迷わず帰郷し、富山からの活動を開始します。
アッティ
なるほど。それで実際学生のときは、どんな感じだったのですか?
前田 大介さん
その次の僕の人生を決定づけたのは、中学校だと思ってまして。
まずバスケットボール部に入った。あの当時はもうスラムダンク、マイケル・ジョーダン、マジックジョンソンのいわゆるドリームチームが出てたんですよね。猫も杓子もバスケに行ったという時代。
バスケをやり、そして附属中学校へ行ったんですよね。
やっぱり片田舎の海辺のど田舎の芋っぽい小学生が、急に電車乗ってバス乗って、富山の中心街であのようなすごい学校に行きますと、いい学校なのですが、レベルが凄すぎるし、洗練されてるし、もうまた孤独という。
アッティ
また違和感を感じるみたいな。いろんなところで文化の違いを感じちゃう。
前田 大介さん
「世の中にこんな奴らがいるのか」という毎日。これだから、劣等感をずっと感じる3年間っていう。
アッティ
そうですか。
前田 大介さん
はい。
アッティ
そうやって何となくね、カルチャーの違いを感じて生活しながらも、高校生活はそのまま富山の方にいた?
前田 大介さん
そうですね、富山の高校に行きまして、もうひたすらたまたま県内の強豪校の選手が富山高校に集まりましたので、とにかくインターハイを目指すということだけ。
だからもう全く勉強せずに、ひたすらバスケに明け暮れるという日々でしたね、高校時代は。
アッティ
中学、高校は、もうずっとバスケって感じですか?
前田 大介さん
なんなら大学もバスケですね。
アッティ
大学もバスケだったんですね。
前田 大介さん
はい、京都の方に行きましたね。
アッティ
大学は京都だったんですね。
前田 大介さん
そうですね。
アッティ
それはでも、さすがにバスケを目的に京都に行って、というわけではないんですよね?
前田 大介さん
そうですね。そう。
中学高校のときは、夢が社会科、特に歴史の先生教員になることが、そしてバスケットボールの顧問になるということが揺るぎない夢だったので。
アッティ
なるほど。
前田 大介さん
やっぱり歴史を感じられる、文化を感じられる都市に行きたいということで、全部京都。
大学はどこでも、京都に行くということが僕の選択肢でしたね。
アッティ
そこから富山を離れてみて、初めて京都というところに行ってみて、その後はどうだったのですか?
実際、社会人になっていくときというのは。
前田 大介さん
富山に戻ってくるということを決めて大学に行きましたので、卒業した瞬間に、後ろ髪を引かれる思いとか未練もなく富山に戻ってきました。
アッティ
それは何でなんですか。最初から決めてたって。
前田 大介さん
富山が過ごしやすいし、空気・水がやっぱり僕には合うんでしょうね。過ごしやすい。
富山から何でもできるっていうふうにその当時から思ってたので、愛する富山から何かをやりたいっていうことだけですよね。
アッティ
なるほどなるほど、わかりました。
スキンケアやヘルジアンウッドの事業について
スキンケア事業の進捗
前田薬品は2年前から、自社ブランドおよびOEM製造のスキンケア化粧品事業に本格参入し、取引量は10倍に増加している。しかし目標に対してはまだ道半ばの状況。
アッティ
前田薬品の外用剤の事業を中心に、社長業を務められているのですけれども、それとは別にいろんなトライをずっとされてるじゃないですか。
それこそ2年前に、「それは全部点ではなくて線で繋がってる」という話をお聞きしましたけど、まずその一つというのは多分、外用剤からスキンケアってところの線だと思うのですが、あれからスキンケアの進化はどのような感じになっているものなのですか?
前田 大介さん
そうですね、それについてはまず自社でちゃんと化粧品工場を構え、つまり塗り薬や貼り薬をやってきたノウハウをそのまま活かした化粧品専門の工場ラインをちゃんと揃えて、自社ブランドおよびOEMも含めて、今、2年前から比べると大体10倍ぐらいの取引量とか、お引き合いいただいてるという状況です。
まだまだ目標に対しては道半ばですが、しっかり成長してるという状況ですね。
ヘルジアンウッドプロジェクトの現状
2020年3月にオープンしたヘルジアンウッドでは、コロナ禍の影響もあり、施設の整備が遅れていた。
しかし最近になって、レストラン、アロマ工房、サウナホテル「The Hive (ザ ハイブ)」などが完成。サウナホテルは、口コミで著名人や経営者層から高い評価を得ている。
アッティ
スキンケアももちろんいきながらも、今度それこそ2年前にお聞きしたハーブの関係も含めていったことによって、村作りをしていこうということで「ヘルジアンウッド」を立ち上げられているのですが、2年間でどうなってるのかなっていうのを聞きたいんですけれども。
前田 大介さん
そうですね。2年間というと、今最近やっと収まりましたが、オープンしたのが2020年3月、そしてコロナとともにということなので。
アッティ
そうだ、そうだ。
前田 大介さん
何と戦ったかというとコロナ、およびコロナで暇になってしまった人間の心というもののケア、そこで取り巻く人間模様との戦いだったと思います。
アッティ
なるほど、なるほど。
前田 大介さん
そもそも、立地のいいとこでやってない中でのチャレンジでしたので。
アッティ
でもこれでコロナはあけて、ここから本格的に次なるステージに向かって動かれていると思いますけど、これからどんなトライをされていく予定なんですか? 今されていることも含めて。
前田 大介さん
そうですね。今、一番僕がやっていることは、宿泊施設というものを増やしていくということ。
つまり宿泊というのは、そこで1日過ごす、2日間過ごすみたいな、そういう空間を作ることによって、村や周辺の価値というものをもっと感じてもらえると思ってますので、やっぱり1日以上ステイしてもらうっていう、そういうコンテンツ施設を作るってことに対して今力を入れています。
アッティ
今、ヘルジアンウッドというのは、そこにまずレストランがあるじゃないですか。その周りには、今どういったものがあるのですか?
前田 大介さん
そうですね。第1期でアロマオイルの抽出工房カフェがあり、イベント広場があってそこでウェディングが行われていて、そのあとスパトリートメント。
ボディーマッサージやフェイシャルエステができる施設を作り、2022年にオープンしたのが、あのサウナホテル「The Hive (ザ ハイブ)」というですね、一等貸し切り型で、一晩もう誰にも邪魔されずサウナに入り泊まれると。
アッティ
大ブレイクしてますよね、今サウナ業界でも。
前田 大介さん
ですね。ありがたいことで、はい。
ミシュランのサウナバージョンで、『サウナシュラン』というものがあるのですよ。
アッティ
『サウナシュラン』というのがあるのですね。
前田 大介さん
それを2022年とらせていただきまして。
アッティ
そうですか。
前田 大介さん
ここで言えませんが、数々の著名人や経営者、クリエイターみたいな人たちが来て、口コミでどんどん広がってるという状況ですよね。
アッティ
なるほどなるほど。そうやって、スパもあれば、実際サウナもあってということでありますけど、その後はこれが宿泊施設になるわけですね。
前田 大介さん
そうですね、はい。
今後の宿泊施設増設計画
前田さんは今後、宿泊施設の増設に注力する方針。古民家や廃校を改装したホテルや、農業体験ができる宿泊施設を用意し、1日50人程度の宿泊客の受け入れを目指す。
都会からの旅行客に、地元の生活に触れる機会を提供したい考えだ。
アッティ
宿泊施設はどのようなものを? 差し支えなければでいいですが。
前田 大介さん
はい。大丈夫です。あのエリアは耕作放棄地と空き家、また廃校みたいなものが点在しているエリアであると。
空き家をこちらで買い取って、古民家を再生したホテルで、そこにお惣菜屋さんが併設していてみたいな。
地域の人も交わえると、旅行者が交わえるような宿泊施設であるとか、学校の中にも、宿泊施設をちゃんと作って。
アッティ
学校の中にも。
前田 大介さん
はい。親子何組かで来て、例えば東京の人が。
親子ともに、あの周りで農業や様々な富山じゃないと学べない勉強を、1週間とかできるような宿泊施設にしたりとかですね。
アッティ
これ最終系はあれですか、古民家もそうですし、学校もそうですし、またたぶん新しいのを建てるのですよね。
前田 大介さん
そうですね。
アッティ
宿泊施設は、どのぐらい増えそうな感じなのですか?
前田 大介さん
今、ぱっと見10棟ぐらいで、1日に大体あの村近辺に50人ぐらいが。
アッティ
50人。
前田 大介さん
宿泊として受け入れるようなものを点在して作る予定ですね。
アッティ
そこに来られた方々が、その中心のヘルジアンウッドのレストランだけではなくて、地域の方々との交流をどんどん深めて、畑の作業もするのかな。
前田 大介さん
そうですね、草刈りもしてもらって (笑)
アッティ
草刈りもしてもらったりとか、実際そこで採れたものを食べたりとかいう経験をしたりとか。
前田 大介さん
そうですね。
地元との交流促進
コロナ禍で一時的に地元との交流が途絶えていたが、今年から町内会への参加や、地元住民をレストランに招待するなど、交流を深める取り組みを開始。
外部から来た人々と地元住民との交わりから、新たな相乗効果が生まれることを期待している。
アッティ
なるほどなるほど。どうなんですか、2年経ってみて。
地元との連携って相当大事じゃないですか、この事業というのは。そこらへんは、どうなっているのですか?
前田 大介さん
やっぱりコロナ禍で、特に高齢者が多いエリアでしたので、接触ということはなかなか難しい3年間でしたが、今はもう巻き戻すように取り返すように、町内会に出て行くみたいなことも含め、地域の人をレストランにお呼びしてみたいなことを、今年はもう、どんどんどんどん皆スタッフが率先してやってくれてまして、そこをやっていこうという状況ですね。
アッティ
なるほど失礼ながらもね、コロナでみんな交流できないときは、普通考えると「なんか外からすごいのが来たぞ」みたいな感じで地元の人は思われてると思うんですよね。「黒船が来た」みたいな感じだと思うんですけれども。
そこらへんは、そんなに感じることはないものですか?
前田 大介さん
いやあ、やっぱりそのコミュニケーションが取れてなかったし、それから県外のそういう、例えばサウナホテルに来られるような方々の服装や雰囲気って「これは外人か?」みたいな日本人が多いわけですよね。
アッティ
そうですよね (笑)
立山の方だけじゃなくて富山県民としてなかなかね、普段触れることのない方が多いでしょうからね。
前田 大介さん
「おやおや?」みたいな人が、田んぼのど真ん中を歩いていたら違和感でしかないわけですよね。声かけづらいですよね。
アッティ&前田 大介さん
(笑)
前田 大介さん
そういうのも全部、こう融和していきたいと思ってますけどね。
アッティ
なるほどなるほど。
前田 大介さん
「こわい人たちじゃないよ」っていう。
アッティ
そこからもう一回やり直しというか。
前田 大介さん
そうそう
アッティ
コロナで出来なかっただけにね。
前田 大介さん
いや、本当にそうですよ。
アッティ
面白いですよね、でもね。そこが交わると面白そうですよね。
前田 大介さん
絶対面白いと思う。
アッティ
富山に来られた人と、地元の昔からいる人が交わることによって相乗効果が生まれそうな気がしますよね。
前田 大介さん
県外から来る人も、「その地にある、そのありのままの暮らしや生活に没入して入り込みたい」と思って来てらっしゃるので。
アッティ
そうですよね。
前田 大介さん
それは見てくれと関係ない話で、はい。
アッティ
単純にサウナに入りたいだけで来られるわけじゃないでしょうしね。
前田 大介さん
そうですね。
アッティ
まわりの雰囲気、また、より地元の方との触れ合いがあるってことが楽しみなはずでしょうからね。
前田 大介さん
おっしゃる通りですね。
アッティ
何か面白いですね、そういう意味ではね。
確かにオンラインで遠かった時代から急に身近になって、そこから新たなものが生まれる。そんな時代になっていくような感じがいたしますね。
今回こうやってヘルジアンウッドの話とかスキンケアの話をいただきましたけれども、前田さんは、やはり人をテーマに、人作りというものをテーマに掲げられて事業も進められておりますので、次回はそういったことについてお話をいただきたいと思っております。
人をテーマに! 現在の取り組みについて
前田さんのライフスタイル
前田さんは「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」というモットーを持っており、仕事と遊びの境界がありません。
仕事と遊びを行き来しながら、自然な形で人々と関わり、新しい事業につながっていくというライフスタイルを送っています。忙しさを感じることはほとんどないそうです。
アッティ
前回は、ヘルジアンウッドの話、スキンケアの話、この2年間での成長の話と、これからについての展望についてお話をいただきました。
前田 大介さん
はい。
アッティ
前田さんを見ていて、新しい事業ももちろんされるし、いろんなところに出て、それこそ講演会であったりとか、いろんなイベントの参加もされたりとか、自分自身がイベントを作られることもたくさんされていて、めちゃくちゃ忙しいイメージがあるんですけど、前田さんの仕事のスタイルというか、日々どんなふうに仕事されているものなのですか?
前田 大介さん
これ本当誤解を恐れずに言うと、受け売りなんですが、僕のモットーが「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」なんです。
アッティ
遊ぶように働き、働くように遊ぶ。
前田 大介さん
一言で言うと、遊びと仕事に境界がないので、「お仕事これだけやられて」って言われるんですけど、ある種真剣に、だから遊ぶって話です。
だけど、その遊びが高じて仲間が増えて、それが仕事になるみたいなことの往復を日々やっているという感覚なので、忙しいという感覚をほぼ持ったことがない。
アッティ
なるほど。そうすると仕事というものが仕事という一つの固定概念になっているわけじゃなくて、多分自分の人生の中の仕事とか遊びとか、レジャーとかいろんなものが全部混じりあっていることを普通にライフスタイルとしてやってるというイメージなんですかね。
なるほど、面白いですね。人に対してのそのような考えというのをお持ちなんですけれども、前田さんグループというか前田さん自体が行ってらっしゃる事業としても、人に関わる事業ってたくさんやられてると思うのですが、例えば、ちょっと調べてきたんですけども、富山大学の近くに「裏門」というものを作られて。
前田 大介さん
そうですね。
「裏門 (うらもん)」プロジェクト
富山大学の正門前に「裏門」という場所を作り、富山在住の大学生と企業経営者が交流できる会員制のバーを運営しています。
目的は、富山大学の学生ベンチャー数が全国ワースト1という状況を改善し、学生と企業をつなげることです。学生は無料で入会でき、企業側は有料会員となります。
アッティ
学生との関わりを持っている、人作りかちょっと私はわかりませんけど、そういった活動もされているじゃないですか。
それはどういった事業なんですか?
前田 大介さん
まず富山大学の正門の前に「裏門」という、なかなかニヒルな場を作っておりまして。
アッティ
ニヒルですよね。
前田 大介さん
そこに入れる人は富山在住の大学生、これがまず無料会員でいらっしゃって。
アッティ
別に富山大学に限らずですよね。
前田 大介さん
限らず。実は金沢からも来てるぐらいでですね。どこで情報を聞きつけたか。
大人側は有料になりますけども、そういう学生と何か触れ合いたい、採用したい、何か事業を起こしたいとお思いの富山県内の企業、企業経営者のみが入れるという会員制のバーですね。
アッティ
それは、どういう交流が生まれて?
これ採用なんですか? そういうわけじゃないですか?
前田 大介さん
元々の目標は、日本の国公立大学で、富山大学が学生ベンチャー数ワースト1を7年連続という由々しき事態…
アッティ
なかなか苦しいですね。
前田 大介さん
および富山大学に大体6~7割県外から学生がやってきて、卒業するときには県内の学生も含めて8割5部が外に出ていく。
アッティ
何も残らないという。
前田 大介さん
富山に面白い企業がいっぱいあるのですが、それも知らず。
アッティ
知らないんですね。
前田 大介さん
それは非常にロスであると。
アッティ
確かに確かに。
前田 大介さん
そこを何かカジュアルに繋ぐ場があった方がいい。
経営者も見つけるし学生も見つけるっていうコンセプトですね。
新しい教育の場づくり
前田さんは、コクヨと提携し、廃校となった小学校を活用して新しい教育の場づくりに取り組み中です。
対象は2歳から5歳の幼児と小学生、およびその親。従来の教育システムにとらわれず、新しい選択肢を地方に提供することを目指しています。将来的には、寮や県外からの生徒の受け入れも視野に入れています。
アッティ
裏門の目的が見えてきたのですけども、もう一つ、前回出ていました立山に学校があるって話。
これは、いま現役の学校ってわけじゃないですよね?
前田 大介さん
ヘルジアンウッドから歩いて3分のところにある3年前に廃校になってしまった、元小学校ですね。
アッティ
元小学校。
前田 大介さん
学校と教育をアップサイクルするというテーマでコクヨさんと業務提携しまして、このたびプレス発表をさせていただきましたが、新しい教育、新しい学校を作っていくと。
アッティ
新しい教育、新しい学校ってどんな感じなんですか?
前田 大介さん
日本の教育システムというのは、おおむね、昭和平成の受験、なるべく良い企業に入って、合説出てみたいな、そのレールからそんなに大きくは変わっていない。
アッティ
変わっていないですよね。基本は。
前田 大介さん
このフレームワークのずれは、オルタナティブ (代替)、その新しい選択肢が特に地方にない。
教育県の富山といわれるけど、「そういう県だからこそ第3軸を立てるべきだ」ということで、今始めているところですね。
アッティ
対象はどのあたりになるのですか?
前田 大介さん
マーケも含めいろいろやったのですが、結果、まずは2歳から5歳の幼少教育。および、その親御さん。
アッティ
親御さんもね。
前田 大介さん
その年代と小学生の教育の意思決定は、やっぱり親御さんに影響する。自身で決めるということは、子どもにはないと思うので。
アッティ
うん。
前田 大介さん
カルチャー (文化)と、レジーム (政治体制)という方向を変えていくには、そこのクラスター (集団や群れ) 2つをちゃんとまず手をつけないと難しいかな、というふうに考えて。最初のターゲットは、まずそこですね。
アッティ
なるほど。そこの学校では、例えば2歳から5歳の子が毎日通う学校になるようなイメージなのですか?
前田 大介さん
ゆくゆくはそうしたいと思っています。スクールバスを出して、それから寮も整えたりとか。
アッティ
泊まることもできるようにして。
前田 大介さん
あと夏だけ、サマースクールだけ県外から来てっていうことも含めて。
アッティ
いいですね、いいですね。
「トヤマズカン」プロジェクト
前田さんは、富山の優れた女性経営者や企業を取材し、Webメディア「トヤマズカン」で発信しています。
目的は、25歳から39歳の女性の県外流出が深刻な富山県に、UIJターンで戻ってくる女性を増やすことです。リアルなイベントも開催し、富山の魅力を発信しながら、女性が活躍できる場を提供しようとしています。
アッティ
人ということに対しての事業として、以前もちらっとお聞きしましたが、「トヤマズカン」というのをやられているじゃないですか。それもちょっとお聞かせいただけますか。
前田 大介さん
そうですね。アッティの番組と同じで、「トヤマズカン」もまもなく2周年を迎えまして (笑)
アッティ
なるほど(笑)
前田 大介さん
いろいろありました。
アッティ
進化をしているということですね。
前田 大介さん
いやいや、ありがとうございます。
先ほどの「裏門」の話に近いのですが、今、富山県は25歳から39歳の女性の帰県率、つまり、いったん富山を出て戻ってこない率が栃木に次いでワースト2であると。
アッティ
そうらしいですね。
前田 大介さん
中長期的に見ると、非常にその人口の問題以上の課題がある。
でも、富山の中には女性が本質的に輝き、クリエイティブであり、ユニークな企業があるんだ、ということを丁寧に取材して発信したい。
それはWebメディアで今「トヤマズカン」をやっていますが、当然そのUIJターンで富山に戻ってきて就職した周りには生活がある、ということで暮らしぶりをセットで発信する。
それはWebだけじゃなくてリアルなイベントや交流を通じて、1社でも2社でも、富山に面白い、ユニークそして輝く女性が戻って入ってくる。という一つのプラットフォームを作ろうということで今取り組んでますね。
アッティ
なるほどなるほど、わかりました。ありがとうございます。
今回は、人をテーマにたっぷりとお話をいただきました。
それでは次回は、前田薬品さん自身の取り組みであったりとか、そんなことについてお話をいただきたいと思っております。
前田薬品工業の取り組み
ジョブ型雇用の導入について
前田薬品工業では、従来の年功序列型の雇用形態ではなく、ジョブ型雇用を導入しています。
ジョブ型雇用とは、個々の仕事や役割に応じて報酬を決定する仕組み。前田さんは、新しい事業分野や創造性の高い業務においては、従来の雇用制度では適切な評価や報酬が難しいと指摘しています。
そこで、各従業員の主要な仕事の80%に加え、残り20%の時間を新しいチャレンジや副業に充てることを推奨。新しい役割や成果に応じてジョブカードを追加し、報酬を決定するシステムを構築しました。
アッティ
先週は、人をテーマにいろいろお話を聞いていたのですが、今回は、あるところで前田さんの講演会のテーマを見たことがありまして。
「ジョブ型雇用の導入」に、前田薬品さんは力を入れてらっしゃるという話を聞いたのですが。
前田 大介さん
はい。
アッティ
いろいろなところで「ジョブ型雇用」を聞いてはいるのですが、実践されている企業さんって、周りにあまりないようなイメージがあったので、この話をぜひともにしたいなと思ったのですけれども。
前田 大介さん
ありがとうございます。
ジョブ型雇用、そうですね。この間、日経新聞を見たら大企業も含めて、まだ日本で5%以下。
アッティ
5%以下ということですか。
前田 大介さん
同一労働同一賃金ってあるじゃないですか、そもそも。
アッティ
はい。
前田 大介さん
だから本来ジョブ型が5%以下というのは、まずいと思っていて。
普通は「あなたにいくらを払います」という概念ですよね、雇用関係って。
この仕事に、この成果に対して期待して、これをコストというか、あのなんですかね、投資をします。ということが本来の形だと思うんですよね。
アッティ
うん。
前田 大介さん
雇用とか、働くということに。
アッティ
「あなたに」ではなくて、「個人の仕事に」対してね。
前田 大介さん
そうですね。
アッティ
なるほど。
前田 大介さん
こうあるべきだと。ここに至る背景は、まず前田薬品という、毎日8時半から17時まで、とにかく単純かもしれないけど、決められた仕事を工場に入って毎日しっかりしっかりやっていくということ。
このような場合は、ある種の経験値や、熟練の技や、そういったものが活かされて、そういうあなたにお金を払います、で済んだのですが。
アッティ
確かに、確かに。
前田 大介さん
ある一定程度。それは年功序列を超えた概念で払えたんですけど。
新しい事業、クリエイティビティの高い事業、営業、新しい営業やヘルジアンウッドみたいな事業をやっていくと、「この仕事」というよりも、「こういう新しい概念の仕事」に対して、既存の給与制度や評価制度ではどうやったって、あなたに払いますって、あなたの何にっていう話のときに…
アッティ
当てはまらないんだ。
前田 大介さん
「このミッションで、こういう成果に対してこの報酬を払います」にしないと、はまらなくなってきた。
アッティ
なるほど。
前田 大介さん
それってどうしたらいいかなと。
アッティ
ずっと同じ仕事してるんであればね、会社も、それなら当てはめられるんでしょうけどね。
前田 大介さん
そうすると既存の社員とのハレーションも起きちゃう。
アッティ
そうですよね。
前田 大介さん
いや、変な話、あんな儲かってないあんな事業にどうしたらあんなに払われるんだ、これが起きちゃうわけですよ。
アッティ
なるほどなるほど。
ジョブ型雇用の利点
ジョブ型雇用の導入により、従業員はチャレンジすればするほど、ジョブカードが増え、パフォーマンスに応じて報酬が上がるようになります。
既存の仕事はちゃんと担保しつつ、新しいチャレンジをしやすい環境が整備。また、新しく入社した従業員は、複数の役割を並行して担当することも可能になりました。
ジョブ型雇用では、各仕事の市場価値を調査し、その相場感に基づいて報酬を決定するため、公平性が確保されます。
前田 大介さん
投資なわけですから、人材投資っていうのはね。
先行投資って意味も含めて、それを合理性を持たせてやるときにって、この仕事、このミッションに対していくらだ、というものをまず作らなきゃいけないって考えて。
同一労働同一賃金とは、そういうことだなと思って。
だから、海外では当たり前のことが日本では違うってことも、実は日本のガラパゴス化っていいましょうか、日本の常識が世界の非常識ってこと。
もしワールドワイドで雇用制度を見ていくと、こっちの方がいいじゃん!と思いまして。
これからグローバルでやっていくし、海外の人材がいるときに、わけわかんないですよね、海外の人からから見ると、日本の雇用制度。
アッティ
そうですよね。
前田 大介さん
なので、ジョブ型で一気に変える、というふうに進めましたね。
アッティ
今の話を聞いていて思ったのですが、新しい事業などではイメージがつくのですけど、既存の今まで何十年もやってこられた事業があるじゃないですか。
その中で、例えばAという事業、仕事があって、そこには当然経験者もいれば、入ったばかりの人もいる。でもそのAという仕事自体は変わらないとなると、その人たちの給料は一緒になるということですかね。
前田 大介さん
えーとですね、前田薬品では、できれば自分の残業以外の正規の労働時間、持ち時間の20%ぐらいは、新しいチャレンジ、社内を含めグループの副業にあててみてくださいと、できるだけチャレンジしてくださいと。
それが一番のリスキリングであり、リカレントであると。
アッティ
確かに確かに。
前田 大介さん
僕らは、いわゆるジョブディスクリプションという職務記述書、ジョブカードと呼んでますけど。
何とか生産性を上げて、20%新しい社員の時間を使って、今までの仕事を80%でできるようにして、給料は変わらない。
アッティ
なるほど、変わらないと。
前田 大介さん
残りの20%で、このスキルを身につけて、こういうバリューを出したら、ジョブカードにプラスして、この人の報酬は上がるんですよね。
アッティ
なるほどなるほど。
前田 大介さん
あとそこに賞与の制度、ボーナスの制度も含めてインセンティブをくっつけると、全体的にはチャレンジすればするほど、ジョブカードが増え、パフォーマンスすれば上がる。
そうすると、既存の仕事はちゃんと担保しつつ、新しいチャレンジをしやすくなるという環境を作ったんですけど。
アッティ
なんか聞いてて、めちゃくちゃ興味あるのですけど。
例えば既存の事業、仕事をされてた人は80%20%ですけど、例えば新しい事業をやるような人というのは、その80%というのはなくて、例えば20%は何となく今までやってきた仕事でも、80%は新しいジョブカードがたくさんあるみたいな人もいるってことですか?
前田 大介さん
もっというと、25%、25%、25%、25%みたいな人もいますよね。
アッティ
あー、そういうことか。
前田 大介さん
4分の1ずつ、もう4足の草鞋を履いてやります!みたいな。
新しくジョインした人というのは。
アッティ
なるほど。そうすると大事なのは、その仕事それぞれに対する価値というか、そこを明確化させないと成り立たないですよね。
前田 大介さん
なので、その仕事は市場価値として、どういうその相場感があるかってことは、一定数マーケティングで調べて。
アッティ
うんうん、あぁ、相場観を調べる。なるほど!
前田 大介さん
それで、その人を獲得するにはこれぐらいないと採れないなってところが、その仕事の市場価値、というのをセッティングして、それにジョブカードをつけるっていう。
アッティ
そういうことですね。
趣味などのプライベートについて
仕事以外で、前田さんは読書と英語の学習に力を入れています。
特に最近は、綺麗な日本語で書かれた本を読むことを心がけ、新しい知識を得ようとしています。
また、1日2時間は英語の勉強をするよう意識的に時間を作っているそうです。このように、インプットの時間を確保することで、自己啓発に努めています。
アッティ
前田さんもこうやっていろんな、前田薬品もそうですし、様々な事業の取り組みをずっとやってこられていて、それこそ仕事と遊びの境も、自分の中でいろんな工夫をされてはいるのですけれども、特に仕事以外で力を入れてらっしゃることって何かあるものなんですか?
プライベートで力を入れてらっしゃることって何かありますか?
前田 大介さん
2つありまして、特に最近は。
改めてしっかり本を読むというか、しかも綺麗な日本語でちゃんと自分の言語なり、新しい知識も含めて、綺麗な日本語でちゃんと入れていく、ということをする時間を取ろうとしています。
アッティ
なるほど。
前田 大介さん
それから1日に2時間は、英語の勉強するようにしています。
アッティ
2時間もやっているんですか!? すごいですね、それって。
前田 大介さん
全然上手くならないですけど、アッティみたいにね
アッティ
いやいや、アッティ全然英語できない (汗)
前田 大介さん
いやいや。
アッティ
いやいやいや(笑)
前田 大介さん
そういうインプットの時間が取れなかったので。
アッティ
そうですね、両方ともインプットですもんね。
前田 大介さん
落ち着いて、ちゃんと1人でじっくりインプットするという時間は、ちょっと相当意識して。
アッティ
そうですね。
前田 大介さん
ここに来ちゃうんですけど、やったかどうかのチェックもちゃんとつけてます。
アッティ
なるほどなるほど、わかりました。
次回は、ふるさと富山についてであるとか、夢についてお話をいただきたいと思っております。
富山への想い&オススメ店&リクエスト曲
前田さんの富山への想い
富山は世界に誇れる都市だと考えており、富山のポテンシャルはまだまだあると語る前田さん。
富山の人々が自信を持って富山を自慢し、世界に向けて自慢できる都市になってほしいと願っています。
前田さんは自分の事業や県の事業にも関わり、富山が世界に認められるような都市になるよう貢献したいとのこと。
アッティ
ゲストの皆さん方に、ふるさと富山についての想いについてお話をいただいておりますが、もう富山のこといろいろね、今関わられていますけれども、この富山についての想いを少し語っていただきたいと思います。
前田 大介さん
漠然としてますよね。
アッティ
漠然としています (笑)
前田 大介さん
大丈夫です。とにかく大学卒業しても富山で働くっていうことは、もう高校大学のときもずっと決めていて、その通りすぐ戻ってきましたし、おかげさまで、海外の出張やお仕事、プライベートも含めて行かせてもらったときに、富山ってやっぱり世界に誇れる都市だということがわかり、やっぱり世界を見てきて初めて気づくことも多いです、改めて。
っていうときに、富山のポテンシャルはまだまだこんなもんじゃないし、人も含めてですね、もっと富山を、人が自信を持って富山を自慢し、おらが街を自慢できる、世界に向けて自慢できる都市だと思っているので、自分の事業および少し県の事業にもお声掛けいただいてやっておりますので、その一翼を、何とか残りの人生、富山のために富山が世界にちゃんと認められるような都市になるような、本当に一部でもそういう貢献したいなと思っています。
アッティ
なんか嬉しいですね、世界を見てこられている前田さんだからこそ、「富山は世界に通用する」っていう言葉が非常に嬉しいなというのと、まだまだね、やっぱりポテンシャルはたくさんありますかね、富山は?
前田 大介さん
いや、ポテンシャルしかないです。
アッティ
しかない。
前田 大介さん
はい。まずは、県民が深くそれに気づく。
アッティ
気付いてね、そうですよね。
前田 大介さん
そしてね、やっぱり、ちゃべちゃべと。「あんなもんだ」っていうんじゃなくて、ちゃべちゃべしましょう。
アッティ
「ちゃべちゃべしましょう」と。
前田 大介さん
全員じゃなくていいけど、もうちょっと、ちゃべちゃべして「おらが町こんなすごいぜ」って、世界にちゃべちゃべしてくれる人がいないと、伝わらないですから。
アッティ
そうですよね。
前田 大介さん
黙ってちゃ伝わらない。
富山県内で大好きな飲食店
アッティ
2年前もお聞きしたんですけれども、富山のお気に入りの飲食店ということで。これ、2軒目になると思いますが。
前田 大介さん
2軒目ですね。
アッティ
お聞かせいただけますか?
前田 大介さん
僕が飲んで食べて、最後ここでっていうのが、最近鉄板ですが、富山市中教院にあります「INABAR」というですね。
アッティ
INABAR。
前田 大介さん
はい。稲垣くんっていう。
アッティ
ほお、稲垣くん。
前田 大介さん
お酒ももちろん、トークももう富山のバーテンダーと思いながらも小粋で、もう美味しいし笑えるし、浸れる。そういったバーがあります。
アッティ
バーなんですね。
前田 大介さん
はい。僕は、3次会か4次会で行くバーです。
アッティ
あんまり記憶のないときにいくところですね (笑)
前田 大介さん
そうですね (笑)
アッティ
INABAR。お酒も美味しいし、食事も美味しいけど、雰囲気がなおさら良いって感じなんですか?
前田 大介さん
稲垣さんのとの会話が、とにかくウィットに富んでいるし、くすぐられるっていうか、よりお酒が彼のトークで美味しくなる。
アッティ
へー。富山にそんなところがあるのですね。
前田 大介さん
最高です。
アッティ
またぜひとも連れて行ってください。
前田 大介さん
行きましょう!
アッティ
よろしくお願いいたします。
リクエスト曲
アッティ
前田さんから前回に引き続き、2曲目のリクエストになりますが、お聞かせいただけますでしょうか?
前田 大介さん
はい。サザンオールスターズが大好きなんですけれども、新曲ですね。
「Relay~杜の詩」という曲をリクエストさせていただきたいと思います。
アッティ
はい、わかりました。これには、どういう想いがあるのですか?
前田 大介さん
これは明治神宮の森がですね、一旦再開発で高層ビルが建つと。
これに対して坂本龍一さんが…
アッティ
やられてましたね。
前田 大介さん
都庁に対してのいろんなメッセージ。そのまま、志半ばにして亡くなられた。
アッティ
そうですね。
前田 大介さん
この意志を、想いを継いで作られた曲でありまして。
アッティ
なるほど。
前田 大介さん
この歌詞の中に「自分がいない世の中、思いやるような人であれと」というフレーズがあるのですが。
僕も今やっている事業というのは、僕がいなくなった次の富山とか事業とかのことを思いながらやってるところに対して、琴線に触れまして。
アッティ
うん。
前田 大介さん
非常に好きな曲です。
これからの夢や目標について
前田さんの夢は、自社の4代目社長を立てること、ヘルジアンの村を世界から訪れたくなるようにすること、そして最後におでん屋をやることです。前田さんは、これらの夢を実現するために尽力していくことを語っています。
アッティ
それでは、最後の最後になりますが、前田さんのこれからの夢、目標についてお聞かせいただけますでしょうか?
前田 大介さん
まず、自社の前田薬品工業の4代目の社長をしっかり立てて、次の前田薬品の発展を担ってくれる、4代目社長を作ること。
そして、ヘルジアンの村。これを世界から「もうどうしても富山に来たら行きたい!」というぐらいすること。
アッティ
うんうん。
前田 大介さん
そして最後は、おでん屋をやるということですね。
アッティ
おでん屋ですね、以前もおっしゃられてましたね。
前田 大介さん
これは揺るぎないです!
アッティ
なるほど、いいですね、わかりました、ありがとうございます。
これで2年ぶり2回目の出演ということでありましたけれども、この2年間でこんなに多くのことをトライされてきたんだなということをお聞きして、本当にびっくりいたしました。
多分これから、今の夢を聞いてる限りは、やはり先の話が、どんどん自分の中で組み立てをされてるなということを感じますので、これからまだまだ前田ワールドが広がることを楽しみにしてまいりたいというふうに思っております。
それでは今月のゲストは、前田薬品工業株式会社 代表取締役 前田大介さんでした。前田さん1ヶ月間どうもありがとうございました。
前田 大介さん
ありがとうございました。
アッティ
この番組のこれまでの放送は、ポッドキャストで聞くことができます。FMとやまのホームページにアクセスをしてみてください。
お風呂の中でのぼせてまいりましたので、そろそろあがらせていただきます。アッティでした。